第25回(令和4年度)文芸部門
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水無月の梅雨入りしては雨降りて紫陽花濡れて色あざやかに
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母逝きて一人ぼっちの盆休みまぶた閉じると寂しさ募る
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美しい撫子の花可愛げに風にかすかに揺れて香りぬ
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生き方に疑問を感じ反省し気付かぬ内に又同じ道
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青空に描いた未来夢つかむ希望の花が次々と咲く
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笑顔咲く花にも勝る美しさノーメイクでも大丈夫かも
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楽しみがありすぎる程幸せにうれしい気もちはじける想い
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舂づけるファインダー越し空の藍夜にのまるる陽の朱と春
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木を削る匂ひにしばし足を止む病みて大工の夢捨てたれど
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兄の好きなあんころ餅を三つ四つ丸める彼岸の近き夕べに
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牛乳パン食べたく二つ駅歩く弟子の時代のなつかしきかな
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一日は何時ものように過ぎにけり今日も日暮れて淋しかりけり