第23回（令和2年度）文芸部門
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ごちそうは 母のあじには かなわない
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おじいちゃん そのえがおには いやされます
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口を開け しぇーしぇーと鳴く 子猫たち
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立秋や コロナウイルス 逢えぬ人
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中三生 修学旅行 行かせたい
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皆のね 笑顔見たいな 春の日に
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夏終わり 涼しい風が 秋の気配
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囀（さえずり）や 山が近くに 見える朝
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コロナ後の 生活全般 心して
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孫の声 聞きたくてする 初電話
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七五三 おさなきころの はしわたし
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コスモスの トンネルこえて 秋の風
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おまもりの におい漂う ハスの花
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七夕や 会えるといいな 流れ星
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亡き人の 面影偲ぶ 宵の月
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お香炊く 香りの匂い いい気分
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夏立つや 寝返りしたる 五ヶ月児
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赤ん坊へ ミルクミルクや お正月
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空澄みて 紅（べに）引く椿 朝の庭
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夕映えに 心ゆだねし 日の短か