第28回(令和7年度)文芸部門
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一現場 こなしヤードの 夏座敷
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一面に 綺麗に伸びし 青田かな
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割りみれば 真っ赤にじくした 西瓜(すいか)かな
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雨の日も あじさいの花 美しく
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古池の 池に映るや 二季桜
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節分や 妻のどなり声 鬼も逃(にげ)
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真夏日に 暑さしのぐや エアーコン
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鳴く声は 心に響く 鶯(うぐいす)よ
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入梅前(ついりまえ) 草取りせんと 土を這い
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見上げれば 百日紅咲く 坂の道
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かぶりつく 初穣り胡瓜 味噌つけて
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棘まとい ほほ笑み返す 薊花(あざみばな)
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音もなく 近づいた蚊が キスをした
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ほほ笑んで 我に手を振る 水鏡(みずかがみ)
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あじさいの 彩る寺を 参る人
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神々しい ダイヤモンド富士 仰ぎ見る
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土砂降りや 七色アーチ 空に咲く
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朝焼けに トンビ笛吹き 行進す
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さんま雲 今日の夕飯 焼き魚
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寒さ増し 手袋しても 指かじかむ