第28回(令和7年度)自由部門
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この世から 消えて欲しいな 陰口が
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煩悩が 抜けぬ傘寿で 鼻つまみ
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想い合い つながる絆 支え合う
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炭酸まんじゅう 湯気のむこうに 亡母(はは)の顔
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風景が ギラギラ刺さる 退院日
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今生きる 平和の願い 鳩が飛ぶ
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外食だ 妻と畑で むすび二個
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経る年や 昭和は遠く なりにけり
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イチョウの葉 本にはさめば 虫よけだ
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何するも 「冥土の土産」 口に出る
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懐かしい 空いっぱいの 赤とんぼ
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妹の 小じわ数えて 年つきを
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後向き 球を投げたら 距離が出た
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夏休み 氷食べ過ぎて 腹壊す
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老夫婦 オナラで会話 ハーモニー
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兀々が 日々の成長 促して
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私には 心のすみまで るり色だ
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蛙には 丁度よいかな 蓮座布団
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よーいどん! あの木陰まで 入道雲
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先見えず 将来像で 墓を描く