第28回（令和7年度）文芸部門自由詩ひこうき雲

ひこうき雲
ふと
空をみあげてみると
うすいほそい雲が
あお空のなかに
強く存在している
白の雲の色は
ななめ上や横にうごいて
一瞬でも
人の目を
くぎづけにする
天空という広いキャンバスに
一つの白い雲という白線
そのシンプル
シンプルだからこその
美しさもあるのだろう
ついつい下を向いてしまうが
晴天の日には上を向いて
ひこうき雲を見つけたら
しあわせになれるかもね