第24回（令和3年度） 文芸部門 自由詩 障害者

障害抱えて
結婚さえできずに
またカレンダーをめくる
一人でめくるカレンダーに
嫌気がさし
もうめくらない!やめた!と
またカレンダーをめくる
一体この先に何が待っている
年を重ねていくだけじゃないか
彼女がいるだけマシなのか?
彼女すらいない人もいる
障害者故に一生一人身で終わるのか?
結婚という手がない事を一生をかけて
認めて生き続けるしかないのか?
一人で追いやられたかか一人で死んでいく
俺は手がない足がない、心の中に不穏なまま、
自らを律するしかないのか?
巷を歩く可愛い女の子もただ通りすがりの通行人Aで終わってしまう
のか?
年をとりロマンスだけはふくらみ続けるのに