読書する楽しみ
それぞれの本の中に
自分の知らない世界や。言葉
自分の知らない生活や風景
自分の想像すら出来ない結末も。
奇跡。人情。頑固。優しさ。涙。死。愛。
さまざまな形で次から次へと
小説となってゆく。山も。川。海も。空も。
人間模様と一体となり
自分の心を虜にしていく
作家って凄い
果てしない思いの底から
読む人の心を捉えて放さない
読み出したら止まらない
次の景色が。次の言葉が
待てなくてページを捲る
今の自分の老いての楽しみ
読書出来る幸せ
自分の人生残り時間僅かだけれど
残る時を惜しみつつ今日も一冊の本を手に
それぞれの本の中に
自分の知らない世界や。言葉
自分の知らない生活や風景
自分の想像すら出来ない結末も。
奇跡。人情。頑固。優しさ。涙。死。愛。
さまざまな形で次から次へと
小説となってゆく。山も。川。海も。空も。
人間模様と一体となり
自分の心を虜にしていく
作家って凄い
果てしない思いの底から
読む人の心を捉えて放さない
読み出したら止まらない
次の景色が。次の言葉が
待てなくてページを捲る
今の自分の老いての楽しみ
読書出来る幸せ
自分の人生残り時間僅かだけれど
残る時を惜しみつつ今日も一冊の本を手に
作者氏名 | 市川 よし子 |
---|---|
年齢 | 85 歳 |
市町村 | 箕輪町 |
障がいの種別 | 身体 |
審査員講評コメント | 読書が人間にもたらす恩恵について謳っている。その探求の姿勢は緻密で
あり、多面的な角度から考察のメスを入れている。
作家について作者は「果てしない思いの底から/読む人の心を捉えて放さない/読み出したら止まらない」という謂わば、強い憧れを感じさせる筆致になっている。
書き始めの8行はやや箇条書きになったが、それだけ作者が熱心に想いを
巡らしていると云えるであろう。
長野詩人会議 |